『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系列)19時57分~
その中で、
『謎の病原体!?世界中で発症者急増中』
というアンビリーバボーなエピソードが紹介されていました。
ある日、チョコドーナツを食べた男子高校生が、突然呼吸困難に襲われ、痙攣(けいれん)症状を発症します。
全身には、赤い発疹が…。
そして20日後には、帰らぬ人となります。
また、アメリカのカルフォルニア州でも、造園業を営んでいた青年が、突然、呼吸困難に襲われます。
その二人の共通点は、何と!
アレルギー症状を発症したというのです。
日本の高校生は、チョコレートにアレルギー反応が。
カルフォルニアの青年は、猫の毛に反応したそうです。
これって、いわゆる『アナフィラキシーショック』と呼ばれる症状ですよね。
アレルギーの過剰な反応により、命を落とす場合もあります。
よく耳にするのが、
「スズメバチに刺された」時の話。
よく、「スズメバチに刺されるのは、2度目以降が危険。」だと言います。
2回目以降のほうが、免疫が過敏に反応してしまうのです。
スズメバチの毒ならば、まだ分かりますが、チョコレートや猫の毛などといった、本来は“無害”であるものに、過敏なアレルギー反応を起こしてしまう。
現代は、アレルギー性鼻炎・アトピー性皮膚炎・アレルギー性喘息(ぜんそく)などが、非常に増えているとのこと。
そんな中、 イギリスのデヴィッド・プリチャード博士は、“鉤虫(こうちゅう)”と呼ばれる寄生虫に目を付けます。
それは、鉤虫の多い開発途上国では、アレルギーの症状が、ほとんど見られないことに着目したため。
そして、鉤虫を体に住まわせ、実験をしたのです。
博士の仮設は次の通りです。
「世の中、清潔になり、寄生虫がほとんど見られなくなった。そのため、寄生虫に対して働いていた体内の免疫が、攻撃対象を失ってしまい、エラーを起こして、本来は害のないものを攻撃し始めたのが、現代のアレルギー症状ではないか・・・と。」
そして、博士はわざと自分たちや、被験者の体内に鉤虫(こうちゅう)を住まわせて、実験をしたのです。
ただし、寄生虫を体内に住まわせるのにも、リスクはあります。
博士は実験の結果、10匹程度までなら、寄生虫の副作用もないと判断して実験したのですが、それではほとんど効果が見られませんでした。
何でも、発展途上国などでも、ひとり平均23匹も体内に住んでいるそうです。
しかし、先進国の人間に、同じような数で実験しても、鉤虫に対しての免疫がないため、腹痛や体調不良に陥ります。
鉤虫の効果は、確かにあるそうです。
でも、鉤虫が体に合うか合わないかの面で、個人差があります。
鉤虫が体に合わない場合は、腹痛や下痢が続いたり、インフルエンザのような症状が現れるそうです。
この鉤虫。
日本には棲息していないそうです。
日本で有名な寄生虫は、
「ぎょう虫」
昔はよく、“ぎょう虫”検査を行いましたが、それも廃止されるとのこと。
世の中、綺麗になっちゃって、もはやぎょう虫検査の出番がないほど、発見することが非常に少ないそうです。
日本でも、寄生虫の減少と反比例して、アレルギー症状が激増しているようです。
寄生虫なき病
まだアレルギーとぎょう虫との因果関係は解明されていないそうですが、近い未来、解明されそうですね。
いやぁー。人間の体って、まだまだ未知な部分がたくさんありますね。
綺麗にしすぎるのも、考えものです。
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